講師という職業

初心者の子が、

ギターを習いに来てくれた。

最初は、

コードを押さえることも難しく、

思うように音も鳴らなかった。

それでも、

毎週少しずつ練習を重ねていた。

そしてある日、

一曲を最後まで弾き切った。

自分なりに音楽を表現していて、

その演奏から、

一生懸命練習してきたことが伝わってきた。

その姿を見て、

講師の僕の方が泣きそうになった。

その子がどう感じていたかは分からない。

でも、

一生懸命向き合って、

積み重ねてきた時間が、

演奏にちゃんと出ていた。

「ギターを続けていて良かったな」

と心から思った。

いつかは成長して、

教室を卒業していく時も来ると思う。

それでも、

卒業した後も、

ふらっと顔を出せるような、

そんな教室でありたい。

生徒一人ひとりを、

大切に思える講師でいたいと思う。

講師という仕事は、

ただ演奏を教えるだけではなく、

人の成長を、

すぐ近くで見守れる、

本当にありがたい仕事だと思う。

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